ザガーロとフィンペシアの違いについて比較してみた

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AGAの治療薬と言えばプロペシアが一般的です。

 

現在では日本国内での特許が切れた事でフィナステリド錠、海外でもフィンペシアやフィナロイドを始め様々なAGA治療薬が誕生していますが、現在AGAの治療薬の新薬として注目されているのがザガーロです。

 

今回はザガーロと、日本にとって海外のAGA治療薬の代表格であるフィンペシアとの違いについて比較していきます。

 

AGA治療薬のザガーロとは何か

一般的なAGA治療薬としての印象があるプロペシアやプロペシアを基にしたジェネリック医薬品では、フィナステリドという成分が使われています。

 

このフィナステリドは元々前立腺の治療の為に利用されていましたが、利用されていく中で発毛効果がある事が発覚した事で発毛・育毛剤として利用されるに至ったという経緯があります。

 

一方でザガーロに利用されているのはデュタステリドという成分ですが、デュタステリドは前立腺肥大症の薬としてアボルブという名称でしたが、副作用として発毛・育毛効果がある事が発覚して、AGAの治療薬のザガーロとして販売されました。

 

わたし達素人からするとフィナステリドにも言える事ですが、元々存在した薬を別の用途に切り替えても大丈夫なのかといった疑問がありますが、特定の病気の治療薬として使われていた薬を別の症状に対する薬として販売する事は特に珍しい事ではありません。

 

こういった薬の適用範囲を広げる事をドラッグ・リポジショニングと呼びます。

 

ちなみに2014年にプロペシアの特許が終了した事で後続のジェネリック医薬品が多数誕生してきましたが、ザガーロの特許は2019年9月に切れた為、今後多数のジェネリック医薬品が誕生する事が確実視されています。

 

ザガーロの効果はフィンペシアの1.6倍?

ザガーロはフィナステリドより後発で薄毛・ハゲに効果がある医薬品ですが、フィンペシアの様なプロペシアのジェネリック医薬品ではありません、

 

ザガーロの主成分であるデュタステリドは、フィンペシアの主成分であるフィナステリドの約1.6倍の発毛効果と1.45倍毛髪を太くする強力な効果があります。

 

薄毛・ハゲの原因は男性ホルモンですが、もう少し掘り下げていくと根本的な原因は睾丸から分泌されるテストステロンという男性ホルモンが血液の循環に乗って頭皮にある5αリダクターゼと結合する事でテストステロンより強力なDHTという男性ホルモンに変換されます。

 

つまり男性を薄毛・ハゲにするのは5α還元酵素(リダクターゼ)が大きく関係してくるわけですが、5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型が存在します。

 

Ⅱ型は前頭部と頭頂部に、Ⅰ型は側頭部と後頭部多くある事が分かっています。

 

フィンペシアの主成分フィナステリドはⅡ型に効きますが、ザガーロの主成分であるデュスタテリドはⅠ型とⅡ型の両方に効きます。

 

勿論Ⅰ型もⅡ型もそれぞれの箇所に多くあるというだけで、もう一方に存在していないわけではなく、Ⅱ型にしか作用しないフィナステリドよりもⅠ型とⅡ型両方に効果があるデュスタテリドの方がより大きな効果をもたらすというわけですね。

 

ザガーロとフィンペシアの副作用は同じ

フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品という事で比較的副作用も知られている一方で、ザガーロは薬自体が比較的新しいという事もあり知らない人も多く、ともすると気になるのは副作用です。

 

結論から言えばザガーロとフィンペシアの副作用に違いは無く、共に性機能の低下と肝機能の低下です。

 

副作用が同じなのはなぜ?

ザガーロとフィナステリドは薬効こそ同じ物の、全く別の主成分を配合した別の薬にも関わらず、副作用が同じである事に疑問を抱く人もいるかと思います。

 

フィナステリドとデュスタテリドの副作用が同じという点については十分あり得ます。

 

フィナステリドもデュスタテリドも共に男性ホルモンの活動を抑える薬です。

男性ホルモンは性欲に関係していますが、睾丸で分泌されるテストステロンがDHTというより強力な男性ホルモンになる事で男性機能を活発にしています。

 

しかし、フィナステリドやデュスタテリドが5α還元酵素との結合を邪魔する事でテストステロンはDHTにならずに、結果としてハゲ・薄毛を回避できるという事です。

 

しかし、DHTを作らないという事は男性機能が正常ではなくなるという意味でもあります。

なので、人によっては男性機能の低下、つまり性機能の低下が起こるというわけです。

 

症例として少ないものの、フィナステリドやデュスタテリドの副作用の一つに乳房の膨張や乳房痛がありますが、これは男性ホルモンの働きを弱める事で、相対的に女性ホルモンの働きが強くなるという事で起こる副作用です。

 

また、肝機能の低下については、フィナステリドもデュスタテリドも肝臓で代謝される、つまり肝臓に負担をかける薬です。

他の臓器で代謝されない為、肝臓に負担がかかる事で肝機能の低下が結果として副作用になっています。

 

この様に別の薬であるにも関わらず同じ副作用が見られるというのは何ら不思議な事でもないわけですね。

 

フィンペシアよりもザガーロの方が長く効く

ザガーロがフィンペシアよりも強力という根拠の話になりますが、フィンペシアは服用後1時間少々で成分が血液中に浸透します。

 

血液中に溶けたフィンペシアの濃度が半分になるまで約4時間前後で。分かりやすく言えば服用後1時間少々から4時間前後までフィナステリドの効果が十分に発揮されているという事です。

 

片やザガーロは服用後約1時間半で血液に成分が浸透し、約41時間(人によって約15時間前後します)もの長い時間成分が効果を発揮し続けます。

 

仮に一日飲み忘れたとしても成分は十分に残っているので忙しい人にとってはかなり有益な効果と言えます。

 

余談ですが、ザガーロは0.1mgと0.5mgの2種類が存在しています。

先にザガーロに含まれるデュスタテリドはフィナステリドの約1.6倍の効果と説明しましたが、これはザガーロ0.5mgに対してプロペシア1mgでの効果です。

 

ザガーロとフィンペシアの価格比と安全性

ザガーロは比較的新薬であり、今年特許が切れたばかりでジェネリック医薬品は登場していない為、ジェネリック医薬品の登場まではザガーロを服用する事になります。

 

ザガーロは30錠9500円という圧倒的な高値です。

当然クリニック次第で多少価格に上下はするものの、プロペシア(7000円前後)やプロペシアのジェネリック医薬品に比べて高くつく事は理解しておく必要があります。

 

今回比較対象としているフィンペシアは30錠約2000円前後という事を考えると5倍近い開きがあります。

 

手軽さで言えばフィンペシアが手軽ですね。

 

しかし価格比で圧倒的にフィンペシアが安い反面注意しなくてはならないのが安全性です。

 

ここでいう安全性というのは、入手した薬が本物かどうかという点です。

 

フィンペシアは原則として国内で購入する事は不可能で、入手するには自力で輸入しなくてはなりません。

語学が堪能な人であれば問題無いですが、ほとんどの人は通販を外国語でこなせないと思われます。

 

そこで、フィンペシアを入手する場合は個人輸入代行店を使う事が一般的ではありますが、個人輸入代行店で購入する場合は偽薬を掴まされる可能性が付きまといます。

勿論偽薬ではない事の方が多い一方で、個人輸入代行店での商品には常に偽薬をつかまされたという話が出てきます。

 

ザガーロは国内で処方してもらえる為、偽物を掴まされる事はありませんがその分高いのがネックです。

(ザガーロも実は個人輸入代行店で購入できます)

 

確実性を考えればザガーロを国内のクリニックで処方してもらう事が一番ですが、長く使う事を考えると安く済ませたいというのも本音だと思います。

最終的に判断するのは消費者ではありますが、フィンペシアの購入に際してはリスクを理解した上で個人輸入代行店を利用しましょう。

 

価格以外は圧倒的にザガーロが優秀

ザガーロとフィンペシアを比較した場合、副作用がほぼ同じという点を除くと効果・安全性の点でザガーロが圧倒的に優秀です。

 

国内で承認されているという点も高い評価ポイントとなります。

 

フィンペシアも決して効果が無い薬というわけではありませんが、試験ではフィナステリドでの効果が見られなかった被験者にも効果があったという事を踏まえると金銭的な問題が無いのであればザガーロを除外する理由は特にありません。

 

問題点はとにかく価格です。

 

薄毛・ハゲの治療には長い時間をかける事が基本となっているので、最低6カ月は利用する事を考えるとしっかりと考えて選んだ方が良いでしょう。