急に抜け毛が増えた男性は病気の可能性があるかもしれません【原因について解説】

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男が恐れるのはいつか高い確率でやってくるであろうハゲです。

男性にとってハゲは死活問題であり、遺伝的な要因から高確率でハゲる事が予想出来て諦めている人もいれば、遺伝的には問題無いはずでその他の要因ではげない様に気を付けている男性もいるかと思います。

大体何も注意していない男性はハゲ始めると焦ったりします。そう、筆者がそのタイプです。

ところで、一般的にハゲる要因としては遺伝的な物や男性ホルモン、そして生活習慣が多く、実際ハゲる人というのはこの三つのいずれかの要因でハゲるケースが非常に多いです。

しかし、前述の三つの要因がメジャー過ぎる一方で、レアケースでこそありつつもこれらとは別に何らかの病気が原因でハゲ始める可能性がある、という事実はあまり知られてはいません。

代表的な三つの要因以外は知名度が低すぎて誰も触れないから、というのもありますが、今回は病気が原因で抜け毛が増える可能性について解説していきます。

抜け毛が増える病気は何があるのか?

結論から言ってしまうと罹る事で抜け毛が増える病気は実際にあります。代表的な物は円形脱毛症です。

具体的な原因こそまだ解明されていませんが、現在有力視されているのは自己免疫疾患によって、身体の一部を異物と見なして排除する為に抜け毛が増える、という説です。

男性のハゲで一躍知名度が高くなったAGAは正式名称が男性型脱毛症であり、「症」の字がある事から病気と勘違いされる事がありますがAGAは病気ではありません。

ではそういった抜け毛が増えてしまう病気とは具体的にどの様な病気の可能性があるのか順番に見ていきましょう。

抜け毛を引き起こす病気1:甲状腺の異常

甲状腺、という単語を聞いた事がある人はとても多い一方で具体的な機能を知っている人は恐らくほとんどいないと思われます。

甲状腺は人体の新陳代謝を促進するホルモンを分泌するところで、甲状腺が機能していない人は2カ月程しか生きられないと言われている程知名度の割に重要な機関です。

甲状腺の代表的な異常・病気といえばバセドウ病があります。
歌手の絢香が罹っている事をカミングアウトした事で若い世代にも単語が広まったので、病気の症状は知らなくても病名を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか。

また、橋本病といった甲状腺に炎症を引き起こす病気も有名で、甲状腺腫瘍を含めた3つが主な病気とされていますが、三つの中で特に抜け毛に関係するのはバセドウ病と橋本病の二つです。
甲状腺腫瘍も甘く見てはいけない病気ではありますが直接ハゲとは関係ないので割愛します。

バセドウ病も橋本病も自己免疫疾患の一つで、バセドウ病は新陳代謝が活発になり過ぎる病気です。

髪の育成も新陳代謝に分類されるので、甲状腺異常による新陳代謝の異常はそのまま髪に影響が出てくる可能性があると言う事ですね。

また橋本病はバセドウ病とは別に新陳代謝の低下を引き起こす病気で、髪の毛の新陳代謝が低下する事で結果としてはげる可能性があるという病気です。

見ていて分かる事ですが、髪にとって新陳代謝は活発すぎても低下しても良いという物ではなく、ある程度安定した新陳代謝を維持する事で健康な髪を維持する事が出来ます。

特に抜け毛に限らず甲状腺の病気にかかる事で白髪が増えたり眉毛が薄くなる等、比較的頭部の毛を執拗に影響を与える病気で、甲状腺の機能が正常になる事で毛髪が正常化するケースが非常に多いのが特徴です。

抜け毛を引き起こす病気2:膠原病

膠原病、と言われて漠然とどういった病気なのかイメージできる人は恐らく少数だと思いますが、膠原病もバセドウ病や橋本病と同じく自己免疫疾患の一つです。

膠原病は20の様々な病気を膠原病として一括りにした総称の様なもので、特に脱毛に関係するものとして有名なのはシェーグレン症候群やエリテマトーデス(SLE)の二つです。

ちなみにハゲとは関係無いのですが、膠原病に属する病気として有名なのはくも膜下出血や脳梗塞です。
こう聞くと馴染みのない「膠原病」もかなり怖いイメージに変わりますね。

SLEの主な症状は紅斑や湿疹ですが、これが頭部の起きた箇所の毛が抜けるという事で、M字ハゲやAGAと言った規則性のある脱毛というよりランダム性の強いハゲといった感じです。
この病気の怖いところは、SLEによる湿疹、ディスコイド疹が髪が生えたところに出た場合、治療をしないと生えてこなくなる可能性が高い所にあります。

このディスコイド疹は発症時は紅斑だけですが、時間の経過と共に固くなり角質化、そして皮膚自体が委縮までするので、早期発見早期治療が重要です。

また、更に厄介なのはシェーングレン症候群です。

一段階目は涙腺や唾液腺といった分泌腺の機能が異常になる、と言えば大したことが無い様に感じてしまいますが、汗を出す汗腺の機能にも異常が発生して、肌が乾燥したり、全身に様々な症状が出てきます。
抜け毛という点に関して言えば、肌が乾燥する事で血行が悪くなり髪の毛に栄養が行かなくなり抜けやすくなる、という事ですね。

抜け毛を引き起こす病気3:梅毒

梅毒、というと体中に赤い発疹や鼻がもげた写真の印象があり、抜け毛に結びつくようなイメージを持っている人は少ないと思われます。

梅毒は主に4つの段階に分かれていて、3段階目の症状に「梅毒性脱毛」という物があり、毛髪が全体的に抜けていくタイプと後頭部や側頭部の毛髪が円形か楕円形の形でまばらに抜けていくタイプの二種類があります。

梅毒という事で主に夜の風呂屋や夜の宅急便が好きな人がかかるイメージこそありますが、1~2段階目が最も感染力が強くキスだけで感染すると言う事で、恋人がそっち方面の職業についている事で感染する事も少なくありません。

梅毒自体の歴史が古い事から治療さえすればきっちりと完治出来る病気なので、梅毒に罹っている事が分かったら迷わず治療すれば安心です。
ただし恋人との関係は終わる可能性は高いです。

抜け毛を引き起こす病気4:脂漏性皮膚炎

これまでは免疫疾患や性病といった物に属する病気が原因による抜け毛を紹介しましたが、若干毛色が違うのが脂漏性皮膚炎です。

皮膚炎自体が抜け毛の原因としてはかなりメジャーではあるのですが、脂漏性皮膚炎の場合はウイルスや免疫疾患といった物ではなく明確な原因は解明されていないものの「カビ」が原因になっている点が挙げられていて自然治癒が難しく、放置しておくと症状が悪化し続ける事もあります。

病院に行けば良いという話になりますが、初期症状はフケがある程度の症状しか認識出来ない為、マメに病院に行っている人でもない限りは早期発見も難しい厄介な病気です。

しかし早期の段階では適正な洗髪をする事で抜け毛を防ぐ事も出来るので、普段から正しい洗髪を心がけていれば防げる可能性が高い病気とも言えます。

脂漏性皮膚炎は字から連想できる通り皮脂の過剰分泌によって起きる皮膚病です。

皮脂自体は適切な量であれば皮膚にも必要な物ですが、過剰に分泌される事で発症箇所の毛穴に詰まりを引き起こしニキビ(吹き出物)や抜け毛炎症や痒み、フケや赤みが発症します。

実は癌はハゲない?

ところで抜け毛を引き起こす病気と言えば「癌」をイメージする人は一定数います。

ドラマや映画でも癌にかかったヒロインが「わたしの髪の毛・・・」とか言い出して恋人が「それでも愛してる(キリッ」というセリフが定番な気がしますが、癌自体に抜け毛を引き起こす症状は無く、癌の為の抗がん剤の副作用で抜け毛が引き起こされる、というのが正解です。

白血病の場合も同様で、病気それ自体に脱毛効果は無く、C型肝炎患者に薄毛が多いのもC型肝炎自体に抜け毛は無く、インターフェロンという薬剤が原因で抜け毛を引き起こしているわけですね。

抜け毛を引き起こす病気を防ぐには?

実は今回挙げた免疫疾患や膠原病、脂漏性皮膚炎については明確な原因が解明されていません。

円形脱毛症と言ったメジャーな症状に関しても原因は「自己免疫疾患」という点に留まっていて具体的な予防策は明らかになっておらず、現状では免疫機能の異常は披露やストレスに関係しているとされていますが、そもそも抜け毛の原因自体に様々な物がある為特定するのは困難なケースが多いです。

そういった背景もあり、現在では可能な限りストレスを溜めない事や頭皮・毛髪に優しい生活習慣を心がけ、抜け毛の早期発見と早期対処が重要となります。

抜け毛の厄介なところは放置しておくと症状が悪化の一途をたどり、毛髪の再生が難しくなる点にあります。

まとめ

抜け毛が増える病気というのは知名度こそ低いものの実際に存在していて、特に甲状腺の異常に関係したバセドウ病や橋本病といった病気による新陳代謝の異常。

膠原病の原因である自己免疫疾患による皮膚疾患や、性病の強いイメージが強い梅毒に抜け毛の症状があった事に驚く人も多いのではないでしょうか。

現在は実際に抜け毛の増加を実感するまでは自分が何かしらの病気にかかっている事を実感する人は少ないと思いますが、病気による抜け毛は早い段階で治療をする事で毛髪の復活にもつながるので、何かしらの兆候が出た時は早めの診察を心がけましょう。